インコのお家であるケージとは?選び方やおすすめのケージを専門家が紹介
インコのケージとは?
ケージは、その名の通りインコのおうちです。インコは1日の多くの時間をケージ内で過ごします。ケージ内ではご飯を食べたり、眠ったりと、安心できる自分のテリトリーとして過ごす大切な場所です。
インコを飼育するうえで、ケージは欠かすことのできない飼育用品の1つです。
ゲージではなく「ケージ」です!
鳥かごのことを一般的に「ケージ」と呼びますが、なかにはゲージと呼ばれる方もいます。
このケージとゲージですが、言葉は似ていても意味は全く異なります。
- ケージ(cage):鳥かご、カゴ、檻
- ゲージ(gauge):編み物の目の段の数、測定具の一種、鉄道のレールの幅
上記からもわかるように、鳥かごを意味するのはケージです。ゲージと混同しないようにしましょう。
ケージ〇、ゲージ×です。是非覚えておきましょう。
インコのケージの選び方
インコ用のケージは、さまざま大きさや形状のものが販売されています。
ここでは、インコのケージの選び方を紹介します。
鳥のサイズによって選ぶ
ケージはインコが長時間過ごす場所ですので、鳥のサイズに合わせたサイズを選びましょう。
狭すぎるとストレスになりますし、広すぎても安心することができません。広さは、鳥が成鳥になった際、ある程度自由に動き回ることかできるくらいが目安です。
広さがじゅうぶんでも、おもちゃを入れすぎると逆に狭くてストレスに感じたり、ケガの原因になったりするので注意しましょう。
個体や性格によって選ぶ
ケージは、鳥の個体や性格によっても選び分ける必要があります。
例えば、ケージ内でも活発に動いたり遊んだりする子には広めのケージ、あまり飛ばない子には縦よりも横に広いケージ、寒がりな子にはプラスチック面が多いケージ、ケージの網をかじる子には安全で頑丈なステンレス素材でできているなど、その子によって選び分けることも大切です。
国産のケージはパーツが豊富!
ケージを選ぶ基準として、これから長い間使うことを視野に入れることも大切です。私は最初、見た目の良さから海外製のケージを買ったのですが、パーツが劣化したり壊れた際にかえが手に入らなかったり、別売のパーツも合うものが少なかったりと、使いにくさを感じました。
そのため、ケージを選ぶ際は、国産で有名なブランド(HOEIやサンコーなど)のケージを選ぶと上記の悩みを解決することができるのでおすすめです。
見た目だけで安易に選ばないよう注意しましょう。
ドーム型はおすすめできない
鳥かごといえば、ドーム型を連想する方も多いのではないでしょうか。ドーム型はおしゃれでインテリアとしても映えますよね。
しかし、ドーム型は以外と狭く鳥にとってストレスになります。また、掃除がしにくいという欠点もあります。掃除は毎日するものですので、なるべく楽なものが好ましいでしょう。
機能性や鳥のことを考えると、ケージはドーム型ではなくスクエア型がおすすめです。
移動時はキャリーケースがおすすめ
動物病院に連れていく際などの移動時には、コンパクトなキャリーケースがおすすめです。
キャリーケースも手持ちからショルダー、リュック型など形状の違いや、小型インコ用から大型種用まで大きさもさまざまです。
電車など公共交通機関を利用する際は、大きさが規格内に収まるかを確認することも大切です。
(タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内)
丈夫な作りのキャリーケースですので、ロストなどを軽減できます。ケージでも有名なHOEIなのも安心できます。
価格が安く、軽い作りなので持ち運びやすい形状です。国産のケージで有名な三晃の商品です。
価格:5100円 |
リュック型のキャリーバッグで、両手が使えて便利です。通気性の良いメッシュ素材を使用しており、カバーを下ろすと遮光や雨よけができるので、屋外や交通機関でも役立ちます。
ヒナや病鳥にはプラスチックケースがおすすめ
ヒナや病鳥は、保温や酸素などが必要になってくるため、網でできたケージよりもプラスチックケースがおすすめです。
プラスチックケースであれば動物病院への移動もそのままできたり、様子を観察しやすいという利点もあります。
キャリーやプラケースは、もしもの時に持っておくと便利です。
私はHOEIハートフルキャリーを使用しています。
おすすめのケージ紹介
インコのケージは、どのような商品を買うのが良いのでしょう。
ここでは、おすすめのインコ用ケージを紹介します。
HOEI手のりステンレス底カラーホワイト
ステンレスでできているため、さびにくく頑丈で、インコがかじっても安心です。
屋根が大きく開くので、お手入れがしやすいといった特徴もあります。
セキセイインコやコザクラインコに適したサイズです。
私はこのケージでコザクラインコ1羽を飼育しています。底トレーと一緒に底網もとれるので、毎日底網も掃除したい人にもおすすめです。
HOEI手のり465オカメステンレス
サイズがW465×D465×H580mmとゆとりがあるので、オカメインコのような中型インコに適しています。頑丈にできているので、噛む力の強い中型インコでも安心です。
イージーホームクリアバード35-WH
前面、背面、上部がクリアなプラスチックになっているため、鳥さんの様子をよく観察することができます。また、側面にはバードバス(別売)を取り付けられるため、水浴びの好きな鳥さんにおすすめです。また、エサや水が飛び散りにくいなどのメリットもあります。
底トレーを取る際底網が一緒にとれないため、底網の掃除をこまめにしたい方にはストレスに感じるかもしれません。
セキセイインコなどの小型インコやフィンチ類に適したサイズです。
HOEI手のり21銀メッキ
35より一回り小さなサイズの21は、文鳥などのフィンチ類に適したサイズです。
全面に大きく開く扉は、鳥さんが自分でケージに出たり入ったりしやすく便利です。作りも非常にシンプルなため、止まり木やおもちゃなど、カスタマイズがしやすい点もおすすめです。
インコのケージの選び方まとめ
インコのケージの選び方は、以下を参考にするとおすすめです。
- 鳥のサイズ
- 鳥の性格や個体
- 替えのパーツ販売の有無
など
ケージは見た目や値段で選んでしまいがちですが、大事なのは日々行う掃除のしやすさや、鳥さんが生活しやすいか、といった点です。
また、ケージの中のカスタマイズ次第でも、掃除のしやすさや鳥さんの過ごしやすさは変わります。
ケージは、1日の多くの時間を過ごすおうちですので、鳥さんが快適に過ごせるよう工夫をすることも大切です。