インコとオウムの違いは何?意外と知らない2種の違いを動物看護士が紹介します!
コンパニオンバードとして人気の種類が、インコとオウムです。ほかにも文鳥などのフィンチ類も人気がありますが、鳥種でいうとインコとオウムが最も多く家族として過ごしています。
インコとオウムですが、ぱっと見大きな違いはないように思えますが、一体何が違うのでしょうか。
この記事では、インコとオウムの違いを紹介します。
分類の違い
根本的な違いでいうと、オウムは「オウム目オウム科」、インコは「オウム目インコ科」に分類されることから、見た目は似ていても先祖は全く異なることが、国際鳥類学会により発表されています。
つまり、インコとオウムは見た目こそ似ているが、まったく違う種類の鳥だということです。
インコとオウムの見分け方
インコとオウムは種類は違えど、見た目や食べるものに大きな違いは見られません。では、インコとオウムは、どうやって見分けたら良いのでしょう。ここでは、インコとオウムの見分け方を紹介します。
①大きさで見分ける
基本的に体の大きな種類がオウム、小さな種類がインコです。例を挙げると、セキセイインコやコザクラインコなどの小型種はインコ、キバタンやモモイロインコなど大型種がオウムです。
例外もあるため、必ずしも大きさだけが全てとは言い切れません。
②カラーで見分ける
インコとオウムは、カラーバリエーションにも違いがあります。基本的にカラフルなカラーを持つ種類がインコ、地味目のカラーがオウムです。セキセイインコなどは緑、青、白、黄色など派手な色が多く、オウムは白やグレーなどを基調に、カラーバリエーションを持たない種類もいます。
基本的にインコは派手な色身が多いよ!
カラフルな色身を持つインコ(写真:セキセイインコ)
カラーバリエーションの少ないオウム(写真:オオバタン)
③冠羽で見分ける
一番わかりやすい違いとして、頭部に冠のような羽(冠羽)を持つのがオウム、冠羽がないのがインコです。
冠羽(かんう)が美しいオウム(写真:キバタン)
紛らわしい鳥種もいる!
インコとオウムの違いを紹介しましたが、中には紛らわしい種類もいます。
①オカメインコ
オカメインコは名前に「インコ」とつきますが、オウムの仲間です。また、体が小さいことからもインコと思われがちですが、世界最小のオウムがオカメインコです。オウムの持つ特徴の冠羽があることや、全体的に淡い色合いを持つことがオウムである証拠です。
②モモイロインコ
モモイロインコは名前にインコとつきますが、オウムの仲間です。インコに比べ体が大きいことや、冠羽を持つこと、カラーが淡くバリエーションを持たないことなど、オウムの特徴を持っています。
③コンゴウインコ
コンゴウインコは海賊が肩にのせているイメージが強く、オウムといえばこの鳥!と思われがちですが、インコの仲間です。大型ですが、オウムの特徴である冠羽を持たないことや、インコの特徴である赤や青、緑といった色鮮やかなカラーを持ちます。
コンパニオンバードとして人気の高いオカメインコは、オウムの仲間です!
インコとオウムの違いまとめ
- 分類が違う
- オウムは大型種が多く、インコは小型~中型種が多い
- オウムは頭に冠羽(かんう)を持っている
- インコは派手な色みや豊富なカラーバリエーションを持つ種類が多い
インコとオウムは一見するととても似ていますが、実は全く異なる鳥種です。一般的にコンパニオンバードとして人気の高い鳥種は小型~中型種のインコですが、同じくコンパニオンバードとして人気の高いオカメインコは、実はオウムです。今までオカメインコをインコだと思って飼育していた方も少なくないのではないでしょうか。
ほかにも、文鳥などのフィンチ類もコンパニオンバードとして人気の鳥種です。是非この記事を参考に、自分の愛鳥や気になる鳥がどの種類に分類されるのかを調べてみると面白いですね。