インコが死んだらどうしたらいい?安置から埋葬方法まで分かりやすく解説します
大切なインコが死んでしまったら、何をどうしたらいいの分からないと悩んでしまう方も少なくないでしょう。
特に大切な家族が亡くなる悲しみが重なって、冷静な判断がつきにくくなりがちです。
インコが死んでしまったらすることは、遺体の安置、埋葬です。
この記事では、インコが死んでしまったらやるべきことを、分かりやすくまとめました。
この記事を読むと、インコが死んでしまった時の対処方法が分かります。
まずは遺体を安置する
インコが亡くなってまずはじめにすることは、遺体の安置です。
動物病院で亡くなった場合は、病院側が行ってくれることもありますが、自宅で亡くなった場合は飼い主さんが行います。
遺体の安置方法は、主に以下の通りです。
遺体の安置方法
- 棺代わりの箱を用意する
- 底にペットシーツや新聞紙を敷く
- 遺体を寝かせる
- ドライアイスや保冷剤で冷やす
- 涼しい暗室で安置する
棺は、火葬にする場合火葬場で指定の棺に入れるため、キレイな段ボール箱など仮のもので構いません。
棺の底に、吸水性の良いペットシーツや新聞紙を敷きます。
次に遺体を寝かせます。
遺体が汚れている場合は、湿らせたガーゼなどで優しく拭き取り、体液が出ている場合はガーゼを当てておきましょう。
遺体にドライアイスや保冷剤を当てて体を冷やします。
棺は、涼しい暗室に安置します。
遺体はどのくらい家に置ける?
インコなど小型な生き物は、痛みも早い傾向にあります。
夏場で1日、冬場でも3日程で埋葬しましょう。
遺体はキレイな状態で埋葬してあげたいですね。
土葬にする場合
遺体を土葬にする場合、どのような方法や注意点があるのでしょう。
ここでは、インコの遺体を土葬にする場合について紹介します。
必ず自分の庭に埋葬する
遺体を土葬にする場合、必ず自分の敷地に埋める必要があります。
公園など公共の場や自分の敷地以外の場所のに遺体を埋めると、不法投棄に当たることがあります。
臭いや虫の発生など近隣トラブルに注意する
生き物を土葬にすると、土に還る過程で腐敗します。
虫の発生や悪臭など、近隣住民の迷惑にならないよう、埋葬場所には気を付けましょう。
動物の掘り返しや雨などで土が流されないようにする
土葬にする場合は、できるだけ深さのある穴を掘る必要があります。
浅すぎると、動物が掘り返したり、雨で土が流されてしまったりする可能性があります。
遺体が完全に土に還るまでには10年以上かかることを理解する
インコを土葬にした場合、小型な種類でも完全に土に還るまで10年以上かかるといわれています。
そのため、引っ越しなどの予定がある方は、埋葬前に確認しましょう。
プランター葬について
小動物の埋葬方法の一つに、プランター葬があります。
プランター葬とは、その名の通りプランター(植木鉢)に遺体を埋葬する方法です。
プランター葬は、遺体を自然に還してあげたいけど埋める場所がない、引っ越しなどで場所が変わっても身近に感じられるなどの利点があります。
プランター葬のやり方は、主に以下の通りです。
プランター葬のやり方
- インコが入るサイズのプランター(植木鉢)、植物用の土、腐葉土、石灰、底石、底網、植物(植える場合)を用意する
- プランターの底に底網を敷き、底石を敷く
- 植物用の土と腐葉土、石灰を混ぜたものを3分の1ほど敷く
- 遺体を寝かせる
- 土をかける
- 植物を植える
インコが入るサイズのプランターの底に、底網を敷き、その上に底石を敷きます。
植物用の土と腐葉土、石灰を混ぜた用土を、底から3分の1ほど敷きます。
腐葉土や石灰を混ぜることでバクテリアが遺体を分解し、より早く土に還すことができます。
遺体寝かせ、遺体が見えなくなるまで用土を敷きます。
植物を植えたい場合は、植物を植えて完成です。
プランター葬でも遺体が土に還るまでには、10年以上かかります。10年以上プランターを大切にできるかよく考えてくださいね。
植物を植える場合は一年草にする
植物を植える際は、根が深く張り過ぎない一年草がおすすめです。
また、植物を植えると、水やりが必要になるので、虫や臭いが発生しやすくなります。
植物のほかにも、マルチング材やフェイク(造花)、可愛い園芸雑貨などで飾り付けてもおしゃれです。
臭いが気になる場合は遺骨にしてから埋葬する方法もある
臭いや虫の発生が嫌だ、できるだけ早く自然に還してあげたいという方は、火葬をして遺骨をプランターに埋葬する方法がおすすめです。
土葬と火葬のいいとこどりですね。
火葬にする場合
現在は、ペットの埋葬方法として火葬もできるようになりました。
体の小さなインコでも、専用の高炉を使用することで火葬が可能です。
ここでは、インコを火葬にする場合について紹介します。
遺骨は残るの?
小型なセキセイインコであっても、遺骨をキレイに残すことができます。
ただし、インコなど小動物は、犬や猫とは違った専用の高炉が必要になります。
依頼したい火葬業者が、インコの火葬に対応しているか確認をとると安心です。
インコの火葬ができる葬儀社:ペトリィ小さな家族のセレモニー
火葬は必ずプロの業者に頼む
火葬をする際は、必ず専門の業者に依頼しましょう。
体が小さいからと庭で燃やすと、野焼きに該当します。
また、キレイに火葬をするには、800~1200度の温度が必要で、これは人間の火葬とさほど変わりありません。
一般の火力で、この温度を出すことは不可能でしょう。
また、火葬には専門の技術も必要です。
大切なペットをきちんと弔うためにも、火葬はプロの業者に頼みましょう。
火葬には種類がある
ペット火葬には異なるプランがあり、火葬内容や料金などが異なります。
ペット火葬のプランは、主に以下の通りです。
火葬の種類
- 合同火葬(ごうどうかそう)
- 個別一任火葬(こべついちにんかそう)
- 個別立会火葬(こべつたちあいかそう)
- 訪問火葬(ほうもんかそう)
合同火葬とは
合同火葬とは、ほかのペットと一緒に火葬をし、遺骨はそのまま共同墓地に埋葬されます。
ほかのペットと一緒に火葬にするので、費用が安く抑えられることが特徴です。
また、共同墓地へ埋葬されるため、返骨はありません。
費用の相場は8,500円~です。
一人で眠らせるのはかわいそう、寂しがりやな性格だったなどといった場合におすすめです。
個別一任火葬とは
個別一任火葬は、自身のペットのみで火葬を行います。
葬儀社にペットを預けた後は、スタッフに全て任せる形になり、遺骨になってかえってくるシステムとなっています。
費用の相場は15,400円~となっています。
忙しくて葬儀に立ち会う時間がない、返骨を希望する方におすすめです。
個別立会火葬とは
個別立会火葬とは、一番人間の葬儀に近い形で行います。
詳細は業者によって異なりますが、読経や、お骨上げ、返骨など全ての工程に立ち会うことができます。
費用の相場は17,600円~とほかのプランに比べ高くなります。
とにかく手厚い供養がしたいという方におすすめです。
訪問火葬とは
訪問火葬とは、専用の高炉を積んだ車が自宅近くまで訪問してくれます。
火葬は、自宅近くの開けた場所で行います。
専用の高炉で行うため煙や臭いが少ないことや、車には会社名など火葬と分からないよう工夫されている業者が目立ちます。
費用の相場は10,000円前後です。
ペットを葬儀場まで連れていけない、自宅を留守にできない、交通手段がないといった方におすすめです。
自治体に頼む方法もあるがおすすめはできない
火葬方法として、各市町村の自治体に頼むこともできます。
自治体では無料~数千円で遺体を引き取ってくれます。
しかし、ペットの供養ではなく、死んでいる野生動物の火葬を目的としています。
そのため、手厚い供養は望めず、返骨もありません。
とにかく費用を抑えたい方におすすめですが、大切な家族の葬儀としてはおすすめできません。
費用参考:ペトリィ小さな家族のセレモニー
棺に入れてもいいものはなんですか?
大切なペットのお別れとして、棺に思い出の品を入れてあげたいですよね。
ペットの棺に入れてよいものは、燃えやすく燃えカスが残らないものです。
写真や手紙、花などがおすすめです。
布製品やプラスチックのおもちゃなどは入れることができません。
エサに関しては各業者に問い合わせてみましょう。
思い出の写真やインコに宛てた手紙なんかがおすすめです。
インコと同じお墓に入ることはできる?
一般的なお墓に、インコを含めた動物を埋葬することはできません。
これは、ペットの遺体が一般廃棄物に該当するためです。
また、仏教の観点からもいえることで、人間は天道、動物は畜生道と、行くあの世が違うものだとされているためです。
しかし、近年では無宗派層が増えていることや、ペットと同じお墓に入りたいという飼い主さんが多いことから、ペットと同じお墓に入れる墓地も少しずつ作られています。
ペットと同じお墓を希望する方は、無宗派の墓地やペット霊園などを調べてみると良いでしょう。
これからペットと一緒に入れるお墓は増えると予想されます。
遺骨はずっと傍に置いておいてもいいの?
写真:はる宅
遺体を遺骨にした場合、傍に置いていたいと感じる方は多いでしょう。
基本的に、遺骨を置いておいても構いません。
私の場合は、遺骨を庭に埋葬し、小さなペット仏壇を作って供養しています(上記写真参照)。
ペット用の遺影に、魂たちはいると思っており、家を離れる際にはこの遺影を持ちだすことで、いつまでも傍にいることができると信じています。
ペット用の遺影や仏壇は、オンラインショップなどで簡単に入手することが可能です。
インコが死んだらどうしたらいい?まとめ
インコが死んでしまったら、まずすることは安置です。
遺体が傷んでしまわないよう、涼しい場所で安置し、早めに埋葬をしましょう。
大切な家族を失った悲しみは、それだけその子を愛した証拠です。
悲しみを我慢しないで良いのです。
ゆっくり休んだら、また少しずつ前を向いてみましょう。
ペットは、あなたが幸せに生きることを、心から望んでいるに違いありません。
全国各地、インコの火葬にも対応の葬儀社:ペトリィ小さな家族のセレモニー