【2024上半期】インコ用ペレット5つの選び方!人気商品徹底調査も!
インコのエサには、混合シードとペレットの2種類が主食として販売されています。
なかでもペレットは、インコに必要な栄養素をバランスよく配合しているため、総合栄養食としておすすめです。
しかし、インコのペレットといってもたくさんの種類が販売されていて、どれを買ったらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、この記事ではインコ用のペレットの選び方や人気のペレットを徹底調査しました。
この記事を読むと、インコ用ペレットを選ぶ基準や、人気のペレットの安全性が分かります。
※調査は2024年2月のものです。
インコ用ペレットの選び方
ペレットの選び方は、主に以下の項目に着目してみましょう。
インコ用ペレットを選び方
- 原材料:人工添加物や余分な材料の有無
- 品質:副産物や低品質の材料の使用はないか
- 価格:低価格すぎると品質に不安あり
- 原産国:ペット先進国で製造されているかも重要
- 粒の大きさ:飼っている鳥種に合ったサイズがあるか
日本のペットフードの取り決めは非常に緩いため、飼い主さんが気を付けて購入しないと、栄養をバランスよく摂れなかったり、健康を維持することが難しかったりします。
ペレットを選ぶ際、基準にしたい項目の一つが価格です。
価格が安価すぎる商品は、低品質の材料を使用している可能性があります。
また、原産国が先進国であっても、使用される原材料が必ずしも同国とは限りません。
原産国とは、最終的に製品として製造された国のことです。
ペレットは、一見するとどれも同じような見た目ですが、品質や原材料は同じではありません。
日本では、ペットフードは食品ではなく雑貨として扱われています。そのため、どんな材料が使用されているのかしっかり見極める必要があります。
海外ペレット人気3選調査
ここでは、海外で人気のあるペレット3種を原産国、原材料、販売価格を基準に徹底調査しました。
ハリソン アダルトタイム
- 原産国:アメリカ
- 販売価格:454g ファイン 2,728(税込)円(1g当たり約6円)
原材料・成分
トウモロコシ、挽き割り裸麦、ムキアワ、挽き割り大豆、エンドウ豆、レンズ豆、挽き割りピーナッツ、挽き割りヒマワリ種、挽き割り焙煎オーツ麦、アルファルファ、玄米、チアシード、炭酸カルシウム、モンモリロナイト、混合トコフェロール、海ケルプ、塩、藻類ミール、ビタミン/ミネラル類(ビタミンAパレミチン酸塩、ビタミンD3、DL-アルファ酢酸トコフェロール、ビタミンB12、リボフラビン、D-カルシウムパントテン酸塩、ナイアシン、塩酸ピリドキシン、ビオチン、チアミン硝酸塩、葉酸、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、ナトリウム亜セレン酸塩、炭酸カルシウム、ヒマワリ油)
粗蛋白質: 14%以上粗脂肪: 6%以上粗繊維: 4.5%以下水分: 10%以下
ハリソンアダルトタイムシリーズは、アメリカの獣医師が開発した、完全有機栽培の材料のみを使用した鳥用の総合栄養食です。
原材料は全て天然素材を使用していることや、原料の95%以上にオーガニック食材を使用している(アメリカ農務省の「USDAオーガニック」認定)ため、品質も文句なしです。
また、アダルトタイムシリーズにはマッシュ(粉状)、スーパーファイン、ファイン、コースと粒の大きさのバリエーションも豊富です。
ハリソンではほかにも、高カロリー食であるハイポテンシーや果実オイル配合で、おやつとして最適なパワートリーツなども販売されており、いずれもオーガニック食材を使用しています。
ほかのペレットより価格が高めなことがネックですが、これだけ栄養バランスや原材料の品質にこだわっていることを考えると、決して高額とはいえません。
はる宅では、長年ハリソンを愛用しています。品質も良く人気の高い商品ですが、供給が安定しないことがネックです。
ラウディブッシュ デイリーメンテナンス
- 原産国:アメリカ
- 販売価格:624g スモール 1,848(税込)円(1g当たり約3円)
原材料・成分
挽き割りトウモロコシ、挽き割り小麦、飼料大豆、大豆油、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、食塩、 DL-メチオニン、エルアルギニン、ナイアシン、混合トコフェロール、ローズマリーエキス、アスコルビン酸、 クエン酸、レシチン、二酸化ケイ素(液状酸化防止剤の担体)、α酢酸トコフェロール(ビタミンE供給源)、 アスコルビン酸、硫酸マンガン、yucca shidigenエキス、ナトリウム水和物アルミノケイ酸カルシウム、 乾燥酵母、ビオチン、パントテン酸カルシウム、酸化亜鉛、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ビタミンAアセテート、 硝酸チアミン、メナジオン重亜硫酸ナトリウム複合(ビタミンK)、エチレンジアミン二塩酸塩、ビタミンD3供給源、 葉酸、シアノコバラミン(ビタミンB12供給源)、亜セレン酸ナトリウム(炭酸カルシウム中)、プロピオン酸塩、 水酸化アンモニウム、酢酸、ソルビン酸、酒石酸、天然リンゴ香味料
タンパク質(min) 11.0%、粗脂肪(min) 6.0%、粗繊維(max) 3.5%、 水分(max) 12.0%、灰 3.0%、カルシウム 0.42%、 リン 0.41%、有効リン 0.17%、ナトリウム 0.15%、 塩化化合物 0.23%、鉄 250 ppm
ラウディブッシュは、長年コンパニオンバードの栄養要求量の研究に長年携わってきたトム・ラウディブッシュ氏によって1985年に創設された総合栄養食です。
人工甘味料や人工香料は一切使用しておらず、含まれる保存料は、鳥が健康を維持できる安全基準を満たしているとのことです。
一つ気になったのが、「ソルビン酸」という保存料です。
明確な情報ではありませんが、発がん性があるという噂も耳にします。
ラウディブッシュの粒の大きさは、二ブルズ、ミニ、スモール、ミディアム、ラージがあります。
また、ラウディブッシュには通常食のデイリーメンテナンスのほかに、ハイカロリーのブリーダー、さらにカロリーの高いハイエネルギーブリーダーなどのラインナップがあり、病鳥の療法食としても役立ちます。
ソルビン酸の発がん性については、明確なエビデンスはありません。
ズプリーム(ZuPreem) ナチュラル
- 原産国:アメリカ
- 販売価格:1.0㎏ セキセイ・パラキアート 2,618(税込)円(1g当たり約3円)
原材料・成分
挽き割りトウモロコシ、大豆ミール、挽き割りキビ、挽き割りオーツ麦、挽き割り麦、挽き割り小麦、小麦胚芽、砂糖、植物油(混合トコフェロール保存)、セロリ、ニンジン、パセリ、ビート、ブリーベリー、クランベリー、アマニシード、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、ヨウ素添加塩、DL-メチオニン、塩化コリン、L-リジン塩酸塩、ビタミン(ビタミンE、ナイアシン、ビオチン、d-パントテン酸カルシウム、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、硝酸チアミン、酢酸ビタミンA、ビタミンD3、メナジオン重亜硫酸ナトリウム複合体(ビタミンK供給源)、ビタミンB12、葉酸)、クエン酸(保存料)、混合トコフェロール(保存料)、L-アスコルビン酸-2-リン酸、ミネラル(酸化マンガン、酸化亜鉛、硫酸銅、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、ローズマリー抽出物
粗タンパク質14.0%以上、粗脂肪4.0%以上、粗繊維5.0%以下、水分10.0%以下
ズプリームの歴史は古く、アメリカで2件目の動物病院創設者であるマーク・L・モーリス博士によって開発されました。
ズプリームには、原材料の上位に砂糖が添加されていることや、価格が安いことなどから品質にはやや不安があります。
また、商品は1㎏からなので、食べきる前に品質の劣化も心配です。
ズプリームナチュラルの粒の大きさは、XSサイズ、Sサイズ、Mサイズ、MLサイズ、Lサイズがあります。
また、ズプリームにはナチュラルのほかにフルーツブレンド、ベジーブレンド、ナッツブレンドなど多くのラインナップがあり、混合シードとペレットが混ざった商品もあります。
気を付けたいのが、フルーツブレンドです。
フルーツブレンドに使用される着色料は、人工着色料(赤色40号、黄色6号、黄色5号、青色1号)です。
フルーツブレンドに使用されている着色料は有機物質であり、人用の食料(薬、化粧品)などに使用されているものです。
引用元:バーズグルーミングショップ
この材料は鳥類の体内には吸収されず、糞と共に排出されるので安全性は非常に高いものです。
正規販売店によると、鳥の健康に問題はないとされていますが、糞の色も着色されてしまい、健康状態の把握が困難になるなど、あまりおすすめできません。
大容量の割に価格が安い場合、原料の品質が良くない場合もあります。また、砂糖は品質の低い商品の嗜好性を高めるために使用さることもあるため、品質には不安があります。
国産ペレット人気3選調査
ここからは、国産で人気の高いペレット3種を、原材料、価格をもとに徹底調査しました。
黒瀬ペットフード「NEO」
- 販売価格:300g 小粒 1,364(税込)円(1g当たり約5円)
原材料・成分
コーングリッツ、米粉、小麦粉、脱脂大豆、大豆粉、脱脂米ぬか、炭酸カルシウム、アルファルファミール、発酵脱皮大豆、植物性油脂、アマニ油、卵殻カルシウム、ケルプミール、食塩、ビール酵母、乳酸菌、ドリセラーゼ、飼料用酵母、パン酵母、水酸化カルシウム、カラメル、リパーゼ、ローズマリー抽出物、オレガノ抽出物、シナモン抽出物、とうがらし抽出物、イトシトール、ビタミンA、ビタミンD3、酢酸dl-α-トコフェロール、硝酸チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸、D-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム、d-ビオチン、塩化コリン、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、塩化カリウム、DL-メチオニン、塩酸L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギニン、L-トレオニン、イソロイシン、L-バリン、ロイシン
炭水化物:61.4%、粗タンパク質15%、粗脂肪:3%、粗繊維:2.4%、粗灰分:5.8%、水分:11.5%、カルシウム:1370mg、リン:540mg エネルギー 389kcal/100g
NEOシリーズは、小鳥の健康を考え乳酸菌や納豆菌を配合することで、抗菌効果、抗酸化効果、免疫力増強の健康効果が期待できるとのことです。
また、ほかにも亜麻仁油やハーブエキスの配合や、ヘルシーな内容に仕上がっています。
粒の大きさはフィンチ用、超小粒タイプ、小粒タイプ、中粒タイプ、大粒タイプがあります。
原材料に危険な成分の配合は見当たらず、健康成分も多く配合されているため、国産ペレットの中では品質が高めといえます。
価格:1870円 |
原材料も日本のものを使用している場合は、国産と表示されます。原産国とは、あくまで製造した国のことなので、国産と混同しないよう気をつけましょう。
イースター「リトルバードセレクションPRO」
- 販売価格:300g セキセイインコ専用 970(税込)円(1g当たり約3円)
原材料・成分
米粉、ホミニーフィード、小麦粉、ビートパルプ、脱脂大豆、アルファルファミール、えん麦、卵黄粉末、乾燥ニンジン、スピルリナ、ビール酵母、オリゴ糖、ゼオライト、植物抽出発酵エキス、セルロース、乾燥ローズマリー、ケルプミール、月見草オイル(γ-リノレン酸源)、たんぽぽ粉末、魚肉抽出物(アンセリン源)、CPP(カゼイン・ホスホ・ペプチド)、殺菌処理乳酸菌、パン酵母(セレン源)、ミネラル類(K、Ca、Cl、P、Na、Zn、Mn、Cu、Co、I)、アミノ酸類(Lys、Met、タウリン、Leu、Val、Ile、Trp)、酸味料(クエン酸)、酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等)、ビタミン類(コリン、E、B3、C、B5、イノシトール、B6、A、B2、B1、B9、K、B12、ビオチン、D3)
粗たん白質:12.5%以上、 粗脂肪:3.0%以上、 粗繊維:5.0%以下、 粗灰分:6.0%以下、 水分:10.0%以下
ペレットの主原料には、トウモロコシの使用が主流ですが、こちらは米粉が使用されています。
なぜトウモロコシではなく米粉を使用しているのかをはじめ、公式サイトにフードの情報が少ない点が不安です。
また、値段も非常に安いことから、品質も良いとは言い切れません。
粒の大きさはフィンチ用、セキセイインコ用、オカメインコ用があります。
品質の良い商品は、公式サイトに詳しく商品内容を記載しているメーカーが多く見られます。それだけ商品に自信があるぞ!ということですね。
キラピピ インコ
- 販売価格:300g インコ小粒 1,815(税込)円(1g当たり約6円)
原材料・成分
とうもろこし、かしこ、グルテンミール、ビール酵母、卵黄粉末、卵白粉末、大豆ミール、アミノ酸(メチオニン)、生菌剤、有機セレン、ペプチド亜鉛、ビタミン類(塩化コリン,E,C,イノシトール,B5,B2,A,B1,B6,B3,K,葉酸,D3,ビオチン)、ミネラル類(Ca,P,Cl,Na,K,Fe,Mg,Mn,Cu,I)
・かしこ(小麦粉、全卵、砂糖、脱脂乳、脱脂粉乳、バター)
蛋白質:12%以上、脂質:2.0%以上、粗繊維:5.0%以下、灰分:11%以下、りん:0.2%以上、水分:10%以下
キラピピインコは、当社独自の機能性善玉菌「ひかり菌」を配合することで、腸内環境やそのうを健康に保つことができるとのことです。
気になるのが、原材料の2番目に多く配合されている「かしこ」です。
かしこの内容は、小麦や全卵、砂糖などが配合されたオリジナル原料とのことです。
かしこを配合する理由について、公式サイトは以下のように記述しています。
小鳥の嗜好性を高めるため、飼料原料用の小麦粉の代わりに採用しました。ペレットは皆さんもご承知の通り、シードに比べると小鳥の嗜好性が低いことがデメリットです。弊社はキラピピの開発時、嗜好性を高めるため様々な原料を吟味しました。試作品の原料に小鳥が好んで食べるシードの配合を試みたこともありますが、ペレットに加工すると好んで食べなくなりました。最終的な嗜好性の良さは、最も配合量の多いトウモロコシ原料を厳選したことと、2番目に配合量の多い小麦粉を「かしこ」に代えたことが決め手となりました
引用元:株式会社キョーリン
嗜好性を高めるために配合したとのことですが、元来原材料の品質が良いフードは、素材そのものに旨味があります。
粒の大きさは、フィンチ、小粒、中粒、大粒があります。
あえて「かしこ」を配合する理由があるのか、原料から見ても不安になります。
迷ったら「ハリソン」がおすすめ!
ここまで、海外と国産で人気のある鳥用ペレットを、3種ずつ紹介しました。
ペレット選びに迷ったら、ハリソンをおすすめします。
少々価格が高めですが、原材料や品質、安全性とどれをとっても文句のない商品です。
現在、後進国である日本でもコンパニオンバードへ与えるエサとして、ペレットの注目が高まりつつあります。
海外のペレットは、輸入が安定しないという欠点もあるため、品質の良い国産ペレットの販売が望まれます。
是非この記事を参考に、愛鳥への主食にペレットを検討してみてください。