インコのヒナを指し餌から一人餌にするにするタイミングは?おすすめの移行の仕方を紹介
インコをヒナの状態でお迎えした場合、まだ挿し餌が必要な子もいます。挿し餌が必要な状態でお迎えした場合、いつまで与えればいいのかや、一人餌にする方法をなど知りたいですよね。そこでこの記事では、挿し餌から一人餌にするタイミングや移行方法を分かりやすく解説します。
挿し餌とは?
挿し餌とは、親鳥に代わって人間がヒナに餌を与えることです。挿し餌を人間がすることで、手乗りにする確立を高めることができます。しかし、挿し餌は成長度合いにもよりますが、幼い子では1日3回またはそれ以上与える必要があるため、時間の確保が難しい方は一人餌になった子をお迎えしましょう。
挿し餌から育てれば、人間に懐く確率は高まりますが、絶対ではありません。
挿し餌を与える期間
挿し餌を与える期間は、鳥種や個体によって異なりますが、小型インコであれば生後1カ月を過ぎたころから徐々に切り替えをはじめます。
お迎えする際に、生後どのくらい経っているかや挿し餌の必要があるか、その場合は一日何回、どのようなものを与えているかなど詳しく聞いておきましょう。
一人餌にする5つのステップ
いつから一人餌に切り替えるかですが、基本的に自分から徐々に一人で餌を食べるようになり、挿し餌を与えても食べてくれなくなります。
いつまでも挿し餌を与えて大丈夫だろうかと心配になる方もいるかと思います。基本的に生後1カ月頃から一人餌への移行を開始します。
ここでは、挿し餌から一人餌に移行するまでを5つのステップに分けて紹介します。
- 皮むき粟玉を撒いてみる
- 挿し餌の回数を減らしてみる
- 粟穂を入れてみる
- シードを与えてみる
- ペレット食にしたい場合はこのタイミングでの移行がベスト
必ず体重をはかりながら行う
挿し餌から一人餌への切り替えには、体重測定は欠かせません。毎回の挿し餌の食前、食後に体重を測り、1回にどのくらい体重が増えるかや、食前の体重が徐々に増えているかを確認しましょう。
インコの体重測定には、0.1gまで測ることのできるキッチンスケールがおすすめです。
①皮むき粟玉を撒いてみる
一人餌の第一歩は、皮むき粟玉をケースの底に撒いてみましょう。インコが興味を示し、つまみながら食べることを学習することができます。
②挿し餌の回数を減らしてみる
皮むき粟玉を撒いた状態で、挿し餌あまり食べないようになった場合、自分で餌を食べられていると考えられます。
食前の体重があまり減っていないようであれば、自分で食べられているので、徐々に挿し餌を減らしましょう。
一度に減らすのではなく、何度か同じ回数与えてみて、様子を見ながら回数を減らします。
1日3回の挿し餌の場合は、はじめは昼の挿し餌を減らしてみて様子を観察しましょう。
③粟穂を入れてみる
皮むき粟玉が食べれるようになったら、次は粟穂を与えてみましょう。
粟穂は高カロリーで嗜好性が高いほか、皮をむく練習にもなります。
挿し餌の回数が減ってきたら、飲み水を忘れないように与えてください。
④シードを与えてみる
体重と挿し餌を欲しがる様子を観察しながら、次は主食であるシードを与えます。
粟穂では栄養バランスが整わないため、シードミックスを与えます。
完全に挿し餌を食べないようになり、体重も増えるようであれば一人餌への移行は完了です。
⑤ペレット食にしたい場合はこのタイミングで移行するのがベスト
ペレット食にしたい場合は、このタイミングで変えるのがベストです。
ペレットを食べない多くの原因は、警戒心の強さや食べ物だと認識できないからです。
ヒナの時期は、成鳥に比べ警戒心がなく色々なものごとに興味を示すため、ペレットを見せても食べ物だと認識しやすい傾向にあります。
ペレットへ移行する際も、体重測定は念入りに行いましょう。
インコのヒナを指し餌から一人餌に切り替えるタイミングまとめ
インコのヒナを指し餌から一人餌への切り替えは、インコの方が挿し餌を嫌がるようになり、一人で食べる方を優先することが多い気がします。
私が思うに、インコにとっては挿し餌よりも一人餌の方が美味しいのではないでしょうか。
もしくは、本能的に自立するように、ある程度時期が来たら一人で食べれるようになるのかなとも思います。
私もはじめて挿し餌が必要なヒナをお迎えしたとき、いつまで与えればいいのか、どのくらい与えればいいのか心配で仕方がなかったのを覚えています。
しかし、当の本人は自分のペースでしっかり自立していきました。
私たち飼い主は、ヒナの自立をそっと背中を押すくらいの想いでいればよいのかもしれません。